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お風呂の溺死事故

浴槽内での溺死が多い事はあまり知られていません。入浴中の事故と、心疾患や脳梗塞などで急病扱いとなった人を合わせると年間1万4000人と毎年ほぼ同数の死亡事故が起きています。つまり交通事故死よりも多いのです。そのうちの70%が65歳以上の高齢者が占めています。
救急隊が到着した時、半数以上はすでに心肺停止状態であり、意識障害は50%弱です。

入浴中急死につながる要因

環境条件等 高齢、女性、気温の低い日、深夜から早朝、家族が同居
お湯の温度 41℃を境にして死亡者数の増加、42℃以上が76%
年齢 10歳増えると1.34倍
平均気温 10℃下がると1.42倍
多い地域 福井、富山、山形
少ない地域 最も低い沖縄、北海道は低位ベスト10入り

一方、夕方に発生した場合は死亡例が少ないことや、一人暮しの場合や、セントラル式暖房が普及している北海道でも少ないのです。又、戸建て住宅よりもマンションが少ない。

つまり
温度差が肝心なのです。入浴時、暖房のきいた部屋から、寒い脱衣室で服を脱ぎ、浴槽に入って体をあたためます。この一連の行動は、血管の収縮、拡張、そして血圧の上、下と、、体にとってかなりの負担です。
この負担は高齢者や高血圧の人にとっては、脳内出血や心筋梗塞などを引き起こす要因となります。温度差が大きくなれば、体にかかる
負担も大きくなります。

そのため、
脱衣場や浴室を暖房、冬場熱い湯に長湯はしない、ぬるめのお湯に入る、高齢者の入浴中には家族が度々声をかけるなどが必要になります。

子どもの溺死

浴槽での子どもの溺死は0歳から1歳までが多いようです。毎年、不慮の事故で亡くなった0〜4歳の子どもの中で溺死は20%程を占めています。3歳以上になると浴槽で溺れて死ぬことは少なくなります。子どもが浴槽で溺れたときの状況の1/3以上は、気がついたら浴槽に浮かんでいたという状況です。大人と一緒に入浴していても溺れることがあるのです。

状況としては、洗い場からの
浴槽の縁の高さが50cm 未満の浴槽で、さらに残し湯をしている場合は溺水の危険性が高くなります。最近のユニットバスは、高齢者にやさしく、浴槽の縁に一旦腰掛けられ、またぎやすくした設計になっていますので乳幼児が浴室に入らないような工夫が必要でしょう。

又、乳幼児用の
浮き輪でも事故が報告されています。親が体を洗っている時、もう一人の子供を着替えさせている時、親本人が着替えをしている時などが危険であり、お風呂内では、乳幼児から決して目を離さない事です。

レジオネラ菌の恐怖

07年10月、「天然温泉付きマンション」として東京都足立区で分譲したアパグループのマンションで、国が定めるレジオネラ症防止指針の最大8900倍のレジオネラ菌が検出されていました。レジオネラ菌は、感染すると肺炎を引き起こす恐れがあります。それによる死亡事故も以前に起こっています。

足立保健所は、07年9月の東京都渋谷区の温泉施設爆発事故を受け足立区内の温泉施設の安全対策を実態調査した結果、
マンション貯水槽や蛇口など3カ所からレジオネラ菌を検出しました。
温泉給湯設備は、くみ上げた温泉を二酸化塩素消毒器に通して加温、貯水槽から配管を通して各戸に循環する仕組みです。

以前、
24時間風呂が流行ったときも同じレジオネラ菌汚染問題が起き、以後使われなくなった経緯がありました。循環式、或は追焚き式のお湯は度々取りかえる必要があるでしょう。

浴室乾燥機の火事

06年6月、経済産業省は電気式の浴室乾燥暖房機で、取り付け工事が原因とされる火事が01〜06年までに24件発生していたと発表しています。
火事の原因は、本体と屋内配線のコードの
接続での不良です。接続コードに単線ではなく、銅線を寄り合わせた「より線」を用いたからとしています。ケガ人は出ていませんが放置すれば全焼火災につながる可能性もあります。

しかしその改修費用をめぐっては、メーカーと工事会社との間で醜い押し付けがありました。
工事施工が悪いのか、最初から機器に接続しやすい設計がされているべきとわかれました。

いったん売ったら、工事が済んだらもうお構いなしの消費者無視の姿勢が問題なのです。国の態度もはっきりしません。これが今までの偽装問題を引き起こしているのです。

風呂釜の事故

経済産業省によると風呂釜に関する火災などの事故が結構あります。中には点検整備のミスが原因のもあるようです。

期間 種類 製品 原因
02〜07年 13件 石油風呂釜 長府製作所 空焚き防止装置が働かず、火災発生
06年3月〜07年3月 8件 電気式投げ込み湯沸し器 中国製ハイパワー風呂ポット 電気コードが破断して発火、火災発生
02年〜 7件 シャワー付き風呂釜 ガスター 使用中熱湯が出てヤケド

現状では、回収して無償修理等の対応が行なわれています。

換気扇が危険

ガス機器を使用する場合は換気扇を回すのが常識ですが、浴室において、換気扇を回すと危険な場合があるのです。

半密閉式(換気ファンなし)湯沸し器を使った場合
浴室が台所と隣接している場合、隣の台所で換気扇を回すと、浴室のドアガラリから浴室の空気が台所に流れます。室内の空気を取り入れて燃焼する半密閉式の湯沸し器なので浴室内での新鮮な空気が足りなくなり、不完全燃焼を起こし
CO(一酸化炭素)が充満します。過去には隣の台所までCOが流れ込み、台所にいた人まで死亡する事故が起こっています。

屋外式の湯沸し器を使った場合
屋外式の湯沸し器を設置した部分を壁や屋根で囲むと
COの行き場がなくなり、浴室で換気扇を回すと、建物の窓やスキマから浴室にCOが流れ込み中毒事故を起こす場合があります。


入浴剤が滑る

入浴剤が入っているお風呂ですべって転倒し複雑骨折した例など、ケガをしたという事故が多いようです。

07年 入浴剤を入れた浴槽から洗い場に上がる際、足をすべらして転倒し左手をつき複雑骨折
06年 入浴剤を1袋入れて入浴。浴槽から上がろうとしたら全身や浴槽がヌルヌルするのですべって右手首の靭帯を損傷
02年 孫を抱えた時に、入浴剤を入れた浴槽ですべり、肋骨を1本骨折。孫にケガはなかった。
98年 浴槽にゼリー状の風呂になるという入浴剤を入れると、浴槽の下の方にゼリーの小さな固まりが沈んだ状態に。妊娠5ヶ月の妊婦が入浴しようと片足を浴槽内に入れたら足をすべらせ、股さき状態になり、左足の靭帯を損傷

        国民生活センター

国民生活センターでの検査では、幾つかの入浴剤を溶かした湯とさら湯とで比較しました。すべる注意書きがある入浴剤は、注意書きのない入浴剤よりすべりやすい傾向でした。
さら湯と比較すると2倍前後すべるものが多くありました。一方、半身浴などの目的でより多く入浴剤を投入することを想定し、使用方法に記載してある量の2倍の入浴剤を湯に溶かしたテストでは、よりすべりやすくなるという結果になりました。


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