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カビとは

カビは,細菌(バクテリア)やウイルスと同じく微生物の仲間で,学問的には「真菌類」と呼ばれています。

私達の食文化とカビは深く関わっており,
古くから、酒,みそ,しょう油,チーズなどの製造にカビが利用されています。その伝統が受け継がれ、醸造食品・抗生物質・調味料などの製造にいかされています。

一方,衣食住におけるカビの発生は、不潔さや
美観の損失,食品の腐敗,真菌中毒症,アレルギー症,感染症などを引き起こし,社会生活に多くの悪影響を及ぼしているのです。

役に立つカビ
コウジカビ   清酒,焼酎,みそ,しょう油,カツオブシなどの製造に使われています。
アオカビ
 
チーズ(ブルーチーズやカマンベールチーズなど)の製造に使われています。また,抗生物質である「ペニシリン」の生産に役立っています。
酵母 「真菌類」の中でも,通常の形態が単細胞であるものを「酵母」と言います。
 
パン,ビール,ワイン,清酒などの製造に使われています。
キノコ 「真菌類」のなかの「担子菌類」に属します 食用キノコ、松茸や椎茸もかびの仲間です。


害になるカビ
アフラトキシン 発ガン物質です。 国外から輸入されたピーナッツやピスタチオナッツなどの一部が汚染されたことがあります。
マイコトキシン 悪心・嘔吐・下痢・腹痛・造血機能障害などを引き起こします 麦やトウモロコシが汚染されることがあります。
オクラトキシンA 腎臓や肝臓に毒性があります。 穀類や豆類が汚染されていることがあります。


カビ毒加熱調理で分解されませんので,カビが生えたものは食べないことが安全です。

カビの発生条件

空気中には カビの胞子がいつも浮遊しています

  発生条件 増殖条件
水分 65%以上の湿度 75%以上の湿度
温度 5℃〜35℃ 20〜30度
栄養 タンパク質、炭水化物、アミノ酸、脂肪、無機塩類等  

このため,湿度・温度の上昇する梅雨時は,カビの好む条件が整っています。条件が整えば家の中のたいていのところで発生します。

高温多湿の日本では、風通しと調湿の優れた
木造という日本古来の建築様式(隙間だらけの建物)により、 以前は、かびと共存をしてきました。

しかし近年、コンクリート住宅が増え、空調機器の普及の影響で
気密性もよくなり結果、結露・カビの問題が出てきました。そして「 かび」はわれわれの生活に危害を加える厄介者となりました。

室内の水分は色々な所で発生しています。そもそも
人間が水蒸気の発生源なのです。1日4人が室内にいると仮定すると7リットルにもなります。また、石油ス トーブが燃焼により1時間に300グラムも水蒸気が発生します。当然台所からの発生は言うまでもないのです。

夏が近ずき久しぶりに冷房をかけると
吹き出し口からいやな臭いがする場合、それは、カビなどで汚れていのです。
エアコンをつけてしばらくするとせきや悪寒、発熱、倦怠感など軽いかぜのような症状が現れることがあります。それが
「夏型過敏性肺炎」。何年も繰り返すうちに慢性化して肺繊維症になることもあります。

エアコンをつけるとエアコン内部の湿度が急激に高くなり、
トリコスポロンという黒いカビが繁殖するのです。このトリコスポロンはアトピー性皮膚炎の原因になることもあります。

予防のためには冷房後は1時間ほど除湿や送風にして内部を乾燥させること。トリコスポロンはエアコンだけでなく、全自動洗濯機、空気清浄機さらには浴室、台所、天井、押し入れなどにも繁殖します。窓を開けて風を入れ、換気扇を使いこまめに
空気の入れ替えを行うことです。

ライオン株式会社リビングケア研究所によると、季節による浴室のカビの生育について研究を行ったところ、冬場は
カビの色が薄いため認識しにくいものの、梅雨時期と同じ程度生えていることがわかりました。

梅雨時期の浴室内の平均温度は28℃に対し、冬場は16℃。一方、湿度については、梅雨時期も冬場も黒カビの増殖に適した高湿度(85%以上)になっている時間は、1日のうちで同程度であることがわかりました。

カビの発生状況

住宅におけるカビの発生状況を表にしました

名前 特徴 発生場所
ススカビ 黒色で湿気を好む大型のカビです。薬剤やUVに強く、アレルギー症の原因にもなります。 風呂、台所、結露部分
クロカビ 湿気を好む。薬剤には弱いものの、一旦繁殖すると薬剤に対して相当な抵抗性を示します。 畳、壁、台所、プラスチック、皮革等。多い場所は風呂や台所等の水まわり
アカカビ 食品類にも寄生して食中毒の原因にもなることがあります。 畳、壁、風呂、台所など
アオカビ 乾燥に強いので、乾いた場所でも数年は生きられます。アレルギー症の原因にもなります。 ジュウタン、ベニヤ板、皮革等。押入や結露の多い壁、畳にも多く見られます。
コウジカビ 人や動物に病気を起こさせ、食物を変敗させて有害物質を発生、また工業製品等を劣化させます。 畳、壁、木材、繊維など
カワキ
コウジカビ
乾燥に強く、数年に渡って生き続けまする。 畳、ジュウタンや家の塵に多く、本、フィルム、ガラス等にも出ます


カビの除去方法

住宅におけるカビのはえやすい場所ごとのカビ除去方法です。

消毒用アルコールか5%次亜鉛酸ナトリウム(キッチンハイターなど)を布やスポンジにしみ込ませて、ゆっくりと拭き取ります。その後、雑巾で表面の余分な水分を拭き取ります。後で除湿機か扇風機で十分乾燥させます。
ジュウタン 置き敷きのジュウタンはかるくアルコールで拭いて日光に干すか、洗濯をして加熱乾燥します。
ビニールクロス 表面に発生したカビは、漂白剤(次亜鉛素酸ナトリウムを含む)や70%アルコールで拭き取ればある程度は除去できます。
木部 表面のカビは漂白剤アルコールで拭きます。内部までカビが入り込んだ場合は防カビ剤の濃度を高くして布にしみ込ませ、木に1時間ぐらい貼りつけておき、その後アルコールで表面をきれいに拭き取ります。多少のシミが残ることも。
水回り タイルの目地や浴槽のカビは漂白剤で除去できます。菌糸は細かい隙間に入り込むので、カビ取り剤をティッシュに含ませ5分程張り付けると効果的です。

室内のカビ防止には除湿機が効果的ですが、冬場の2月頃は花粉症に悩む人、或は乾燥肌の人にとってはむしろ加湿機を使用する場面もあるでしょう。乾燥肌には、60%程度の湿度は保ちたいでしょう。加湿過ぎないよう注意が必要です。



続きは 断熱と換気の勘違い

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