ここ数年、東京都内の小中学校で入学者がゼロの学校が続出しています。小子化の影響もありますが、実は01年から東京の中学校で始まった「学校選択制」を導入したのが理由でしょう。その結果、「人気校」と「不人気校」の色分けがハッキリしてしまったのです。一度入学生が減少し始めると、もう止まらなくなります。減少=不人気と意識されてしまうのでしょう。
東京都品川区にある大きな八潮団地は運河を渡った海側の埋立地にあります。「学校選択制」が始まった結果、子供達が選択したのは運河を渡った中学校でした。そのため、クラブ活動の人数も少なくなり、クラブの充実した学校に益々流れて行った結果ついに06年には八潮団地内の中学校の入学者がゼロになりました。
下の表は、東京荒川区が行なった06年春学区外の学校へ入学した保護者への調査を表しました。
逆に、学区内の学校を選ばなかった理由の一位は「児童数が少ない」でした。
子供一人当りのコストを考えれば、小規模な学校は「非効率」であるとみなされ、その結果、学校選択制は、小規模な学校に不利に働く傾向が顕著に現れました。
人気度の差は年々大きくなっています。又、03年に導入した学力テストも、人気のバロメーターとして作用してしまったのです。学生数が少なくなった学校同士は統合の道を選択せざるをえなくなりました。下の表は人気差を示しています。
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自治体 |
差(倍) |
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| 東京都 |
江戸川区 |
4.5 |
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足立区 |
4.4 |
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江東区 |
6.3 |
統廃合による影響 |
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荒川区 |
14.1 |
統廃合による影響 |
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墨田区 |
5.7 |
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板橋区 |
25.0 |
統廃合による影響 |
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渋谷区 |
5.4 |
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町田市 |
1.3 |
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西東京市 |
4.1 |
新築大規模マンションの影響 |
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多摩市 |
2.4 |
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自治体 |
差(倍) |
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| 神奈川県 |
逗子市 |
1.3 |
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| 埼玉県 |
三郷市 |
2.4 |
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蕨市 |
1.3 |
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宮代町」 |
1.3 |
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鳩ヶ谷市 |
1.5 |
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春日部市 |
1.5 |
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| 岐阜県 |
本巣市 |
1.2 |
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瑞穂市 |
1.3 |
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| 三重県 |
紀宝町 |
2.4 |
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| 広島県 |
尾道市 |
5.3 |
有名小学校の影響 |
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北広島町 |
1.1 |
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| 福岡県 |
直方市 |
1.4 |
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飯塚市 |
1.1 |
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| 大分県 |
豊後高田市 |
4.7 |
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(朝日新聞より)
都心でも今は30分も歩いて通う生徒も現れています。義務教育でこれでは、田舎の分校のイメージになってしまいます。
さらに少子化の影響や、全国での市町村の平成大合併により、村や町から中学校が消え行くところが多くあるようです。読売新聞が07年11〜12月に調査を実施したところでは、全国の公立小中学校がおおむね3〜5年後に、少なくとも1117校減る見通しです。
それを受け都心も深刻な状態です。都内の区立中学校(自分の母校も)や小学校も1、2年先には合併が決まっている学校が沢山あります。結果、母校の名前が無くなってしまうという悲しい事態が現実になっています。
ただ、通学距離の問題や一層の過疎化への懸念から反発は強く、計画の凍結や見直しを迫られている所もあります。しかし、公立小中学校の校舎や体育館のほぼ3分の1は、今の耐震基準を満たしていないため、統廃合が今後、さらに加速する可能性は高いのです。
ちなみに生命保険比較の保険市場から、学資保険を参考にして下さい。
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