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防犯










 
マンションで不安な場所

情報会社は07年12月、20代から40代の女性を対象に実施したマンションにおける「セキュリティー(防犯)意識調査」を行ないました。

不安な場所  
 駐輪場・駐車場 27.0%
 メーンエントランス 21.5%
 エレベーター内・周辺 15.0%


又、重視するセキュリティー設備としては、「エントランスのオートロックシステム」「モニター付きインターホン」「防犯カメラ」を上位に挙げています。というのは、今既に採用されているセキュリティー設備に不安があり、さらなる
レベルアップを望んでいる結果です。

生体認証

首都圏におけるデベロッパーのマンション販売競争が激しくなる中、生体認証による防犯を売りとするマンションも出ています。

 声紋認証 人の声は指紋と同じように声紋が違う為に、予め独自のキーワードを登録し、そのキーワードを口にすればドアが開く仕組み
 虹彩認証 目の色のついている部分も人により違う為、登録し、カードキーのように、虹彩を読み込みドアを開く

以上のような認証チェックは、荷物で両手がふさがっている時にはとても便利です。しかし、基本的にはオートロック形式であるために、ドアが開いた時に、他人が一緒に入ってくる「共連れ」を防ぐ事は出来ません。

問題は、それだけではありません。生体認証のセキュリティ精度はICカードなどよりは良いでしょうが、これにても、偽造出来ないわけではないのです。ゼラチンなどを使って人工指を作り、指紋認証装置での実験では、簡単に認証されています。

又、指紋認証よりも精度が高いとされる虹彩認証も、デジカメを使っての画像による、人工虹彩も作れる昨今です。しかも人工の生体はコピーが出来ます。マンションの住人が、銀行でのセキュリティを生体認証にしてあれば、もっと怖い話しになります。

防犯対策の死角

警察庁、国土交通省、経済産業省、建物部品関連の民間団体は、防犯の官民合同会議を設置し、04年3月に「防犯性能の高い建物部品目録」を作成しました。それにより防犯性能の高いドア、窓、シャッターの錠やガラスなどにCPマークが与えられることになりました。

ですが泥棒に侵入された
住戸の玄関ドアをすぐに高性能の製品に交換することは、出来ないのです。マンションの玄関ドアは共用部分であり、1戸だけ仕様の異なるものに交換すれば、他の住戸も追随する可能性もあります。
そうなれば、各戸でバラバラの仕様のドアと錠が取り付けられ管理上、災害時の高齢者などの救助作業を考えると極めて危険です。

04年1月に改定された
標準管理規約には防犯、防音、断熱などの性能向上のための改良工事は、管理組合がその責任と負担において計画修繕として実施するのが原則であると定められています。

管理組合が速やかに実施できない場合には、各区分所有者の責任と負担において実施する場合、
細則を定めなければなりません。ただ、全戸のドアを高性能なものに交換したくても、それにはかなりの時間とお金がかかるでしょう。

また
、防犯対策とプライバシーの問題もあります。近頃は既存マンションでも防犯カメラを設置する割合が増えています。
ところがその際、「監視カメラ」だと、プライバシーの侵害を訴える居住者が居るのです。セキュリティーとプライバシーは表裏の関係。ただ防犯カメラの必要性は感じます。
そこで、防犯カメラの録画データを開示する際のガイドラインを作成しておく必要もあるでしょう。

自分たちのマンションで、そうした事態が起こった時に対応出来る
規約や細則があるのか、見直しする必要があるでしょう。

セキュリティ会社は安全か?

08年1月、横浜市保土ヶ谷区のホテルで火災がありました。このホテルはセコムと火災監視サービスの契約をしていましたが、なんと配線ミスで何の役にもたちませんでした。セキュリティ会社は、設置すると、正常に作動するかどうかの点検チェックをする事が当たり前ですが、その時に点検した事を確認出来ていませんでした。もしセキュリティ会社と契約しているのであれば、今すぐにチェックを。

02年に当時巨人の監督だった
長嶋邸に男が侵入した事件がありました。セコムの顔であった長嶋邸がそんなことですから、セキュリティ会社と契約しているからといって、安心してはいけません。

ましてや、セキリティ会社のシールを正面に貼っても、今はあまり効果が無いといわれています。以前はシールがネットでオークションにかけられていた事もありました。

無施錠の危険

侵入盗の発生件数そのものは減少しています。大きな理由のひとつに、現金が置いてある家が減ったことがあげられます。これは、、1990年代後半にスタートしたコンビニATMが2000年代前半ころから本格的に普及してきたことが影響しています。

それまでは、一般家庭でも10〜20万円程度の現金が置かれるのは普通でしたが、必要な時にいつでも現金が引き出せるようになり、家に現金を置いておく必要性が減りました。これで、
住宅侵入盗は少なくなりました。

そのため侵入盗の手口は、リスクの多い「ガラス破り」から現在は
「無施錠」が半数以上。壊して侵入しにくくなったため、カギがかかっていない場所、開いているところから侵入するようになりました。

人がいても見つからないよう物色する「居空き」が増えているのも、無施錠をターゲットにしているからです。

マンションなど、オートロックの玄関も、誰かのあとについて入る
「共連れ」などで通り抜けてしまえば、あとは一軒一軒について、玄関のカギがかかっているかをチェックしていくだけです。

割合で考えると、大規模マンションなら、数件はカギがかかっていない可能性があります。

人目の少ない午後の時間帯など、誰かに見られても怪しまれないように、営業マンのようなスーツ姿で訪問し、ピンポンを押して反応がなければカギがかかっていないかどうかガチャガチャし、かかっていないところを見つけて侵入する。

この手口は、人がいても
訪問営業を装えば通報されにくいなど、犯罪者にとって有利なのです。できるだけリスクを避けたいという犯罪者側の心理もあり、侵入盗の手口も変化してきています。


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