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水のサイクル

昭和30年代、都内の小川(神田川など)や池や土手があり、草木が生い茂っていて、子供の絶好の遊び場所でした。カエルやザリガニ、メダカなどが生息していたのです。雨水や生活排水の一部(汚水は別)は土に浸み込み、土中のバクテリアが有機物を分解し、自然の浄化を経て川に流れていたのです。そして綺麗だったのです。

その後は
河川をコンクリートで囲うようになり、浄化のサイクルを止めてしまったおかげで豪雨の時は排水も含んだ浸水を引き起こしてしまいます。

これと平行して川沿いにはいくつもの
汚水処理場が造られました。汚水処理場は地方自治体単位で造るために、川沿いの境界内ごとに出来るます。しかし我々の飲み水を供給する浄水場も同じです。

東京都の場合はかなり長い距離を持つ利根川から飲み水を供給していますが、大阪の淀川においては、
短い距離ゆえに奇妙なことになっています。


一般的に川上側に飲料水を供給する浄水場があり、川下には下水処理場があります。

しかし、自治体の境界外においてはそのパターンの繰り返しが起こり、川上の下水処理場の排水を川下の浄水場が取水する事になるのです。









南半球のオーストラリアでは近年干ばつが起こり、飲み水が不足する事態となっています。そこで07年に緊急対応策として、飲料水確保のため、下水から飲料水を作る事を真剣にかんがえているのです。当然国民から反発が起きています。ただ技術的には可能なのです。

しかし日本の現状では上の図でも分かるように、すでに下水から飲料水を作っているようなサイクルが出来あがっているようなものです。

08年3月、し尿などを収集している名古屋市緑区鳴海町の市環境局緑環境事業所で、職員15人が、天白川に流れる排水路に尿を垂れ流していた事実がわかりました。境界の金網に穴を開け、廃材のガードレールを排水路まで通して“トイレ”にしていたのです。約50メートル先にある同事業所事務所のトイレに行くのが面倒だったという情けない話です。

また09年3月、東京都北区の
JR王子駅のトイレから出る汚物が、40年以上、下水処理場に送られず、近くを流れる石神井川に直接流れていたことが東京都下水道局の調査でわかりました。北区によると、長年、「悪臭がひどい」という住民の苦情があったといいます。

また09年4月東京都の発表によると、東京世田谷区の
「玉川高島屋ショッピングセンター」で1年間にわたり、トイレなどの汚水が雨水管を通じて、直接多摩川に流れ込んでいたらしい。配管改修工事の時、浄化処理場に流れる汚水管に接続すべきところ、雨水管に接続という単純なミス。

ただ、4月中旬には解消されたのですが、配管改修工事では、都条例で
義務づけられている工事計画書が高島屋からは提出されていなかったのです。

そして09年8月東京都の発表では、07年3月から
2年間の間、東京杉並区にある都供給公社の団地3棟の配水管を間違えて雨水管に接続し、トイレや台所の汚水が、神田川に流れ込んでいたのです。これは、都下水道局が団地の配水管の移設工事の際、間違えたのです。

東京武蔵野市の都営アパートでは、
配水管を雨水管につなげたままなんと18年間放置したまま、トイレや台所の汚水が直接石神井川に垂れ流されていたのです。川に流れる直前の水質(BOD)は基準の2.4倍でした。

ちなみに、国土交通省による06年度の下水道整備状況では、下水道処理人口普及率は
70.5%。人口5万人未満の都市では、同普及率は41.2%と低く、50%を下回る都道府県は15県あることから、今後の課題として地域間格差を早急に解消すべきだとしています。

汚水処理場

汚水処理場の簡単な仕組みを記します。

 沈砂池  大きなゴミや土砂を沈殿させ除去する
 第一沈殿池  2時間かけて細かい浮遊物を分離させる
 反応槽  6〜8時間かけて酸素を十分送り込みながら、バクテリアによって有機物を栄養として吸収させ、水やニ酸化炭素などに分解する
 第二沈殿池  反応槽で出来た塊を沈殿させ、きれいな水は塩素消毒し川へ放流する
 高度処理施設 (一部の施設)  第二沈殿池で取りきれなかった小さな汚れを砂や生物ろ過処理する
 塩素接触槽  塩素による消毒処理し川へ放流する


浄水場
 混和池  水にポリ塩化アルミニュウムなどの凝集剤を混ぜ大きな塊にする
 凝集沈殿池  水に混じった細かい土砂などの塊を沈殿させる
 ろ過槽  6〜8時間かけて酸素を十分送り込みながら、バクテリアによって
 有機物を栄養として吸収させ、水やニ酸化炭素などに分解する
 第二沈殿池  砂利、砂や微生物の働きにより、浄化する
 高度処理施設 (一部の施設)  オゾンや活性炭処理で、かび臭や微量有機物の低減化
 塩素注入槽  塩素による消毒処理し各家庭へ


下水処理場でのバクテリアによって有機物はほぼ完全に分解されるが、反応で生じるアンモニア性窒素の多くはそのまま流失することが知られています。

東京都多摩地区の上水道は主に、北部に位置する東村山浄水場(東村山市)と小作浄水場(羽村市)から、それぞれ枝状に伸びる送水管で南に向けて送水していました。

2015年4月、その二つの浄水場からの
送水管同士をつなぐ幹線が完成したおかげで、事故や震災時に互いの送水系統を補完する機能が充実しました。

これらの地域の送水管は1965年から84年ごろに敷設され、
老朽化が進んでいても送水を停止できなかったので、これまで管の更新が難しかったのです。多摩丘陵幹線の全線完成によって、同幹線に管路を切り替えることで、送水を維持しながら既設管路の更新ができるようになりました。

2017年浜松市は下水道の長期運営権売却で、水処理世界最大手の
仏ヴェオリアとJFEエンジニアリング、オリックスで構成する企業連合が取得し、2018年度から20年間にわたり事業を担うと発表。

ヴェオリア陣営は期間中、施設の運営や設備更新などを独自に行います。下水道は設備の老朽化が深刻で、2030年には国内全体の更新費用が年1兆円と、現在の7割増に膨らむ見通しです。

だが人口減による利用料収入の減少で、自治体の運営は苦しく、民間委託は必至の流れのようですが、日本人のように
きめ細かい運営が出来るか、問題です。

おいしい水

東京都の水源は利根川、荒川と多摩川です。利根川水系からの水は以前から「まずい」といわれてきました。
これは03年に東京都水道局の調査結果です。

 全く水道水を飲まない  51.6%
 水質に不満  50.4%

又、水質に不満の人の理由は、78.1%が「おいしくない」でした。一度「まずい」のレッテルを貼られると、それを覆すのには、時間がかかりそうです。ちなみに、当時水道局の職員も自宅では浄水器をつかっていたらしい。そこで東京都は金町(92年)と三郷(98年)浄水場の改善に乗り出しました。

東京都が美味しい水と宣伝している
高度浄水処理施設での除去効果を記します。

 2-メチルイソボルネオール(かび臭) 100%
 アンモニア性窒素 100%
 蔭イオン界面活性剤(合成洗剤) 80%
 トリハロメタン生成能 60%


,07年度
高度浄水処理施設は一部の施設に限られていましたが、08年度では三園浄水場では100%となり、他の利根川水系の浄水場は50%程度と改善されています。東京都の計画では、13年までに利根川水系の浄水場は高度浄水処理100%を目指しています。


2011年5月、大阪市は市の水道水をペットボトルに詰めて商品化した「ほんまや」が、ベルギーに本部を置く国際機関が手掛ける食品品評会「モンドセレクション」のビール・水・ソフトドリンク部門で、「最高金賞」に次ぐ「金賞」を受賞したと発表しました。

審査は、審査員のテイスティングによる「官能的審査」で、20の評価項目について五感での採点と細菌検査などの化学分析も行うのです。

「ほんまや」は、ナトリウムやカルシウムを含む硬度約43mg/リットルの軟水です。東淀川区の柴島(くにじま)浄水場で高度浄水処理した水道水を工場に運び、残留塩素を除去して加熱殺菌した後、500ミリリットルのペットボトルに詰めて販売。

市は2000年から、通常の沈殿やろ過、消毒に加えて、オゾン処理や活性炭吸着処理なども行う
高度浄水処理した水道水を市内全域に供給しています。

塩素

浄水場では汚れを除く為に塩素消毒を行うことになっていますが、アンモニア性窒素の含有量で投入する塩素の量が決まり、普通はアンモニアの10〜15倍を投入すると言われています。又、アンモニアが入っていなくても、水道水には塩素が入っていないとダメだと、水道法で決まっているのです。

塩素をどんな高濃度でも適用できる事が、
終戦時の水道法により決められている為、「塩素さえ入れば安心」と思われがちですが、これが今日の水質汚濁の問題ともなっています。
塩素は基本的には
「毒」なのです。殺虫剤として使われたDDT、アウシュヴィッツのガス室で使用されたのも塩素ガスなのです。
野菜や米、レバーなどの食品を水道の水で時間をかけて洗うと、食品中の
ビタミン類が10%から30%も損失することが、星薬科大学の研究分析で明らかになっています。原因は殺菌役の塩素が食品中に侵入し、ビタミン類を破壊するらしいのです。

塩素は値段が安く、多量に入手でき、効力が長く利き、扱い方が簡単でしかも殺菌効果抜群ということですから、今後も使いつづけるでしょう。しかも現在塩素に替わる
良い材料はないのだから。

トリハロメタン

1972年、オランダ水道局により水道水の中にトリハロメタンを発見し、1974年にはアメリカ、ニューオリンズ水道水汚染と住民のガン死亡との間に関係ありとの報告で注目されました。

その時水道水から高濃度で検出されたのが
クロロホルムでした。塩素は水中で複雑な反応により、有機塩素化合物を合成することが分かっています。その代表が「トリハロメタン」です。

トリハロメタンは肝障害や腎障害を引き起こすことが知られており、また発癌性や催奇形性も疑われています。
米カルフォルニア州健康局の健康影響調査によると、トリハロメタンを含む水道水について、現行の基準値以内であっても妊娠中の女性が大量に飲んだ場合、流産する可能性が高くなるという調査結果が示されました。

又、中枢神経や腎臓、肝臓といった器官にも、重大なダメージを与えることが分かってきました。トリハロメタン類の摂取は、
アトピー性皮膚炎の悪化、喘息の悪化、集中力の低下、疲労感、イライラなど特定できない症状も起こすようです。

トリハロメタンは、有機物が多くてPhが高く、そして温度が高い水道水に多く含まれます。汚染が進めば有機物が多くなり、Phが高いとは、アルカリ性が高いことで、水道管の鉄パイプが錆びてアルカリ性になるのが原因となっていることが多いようです。

厚生省の基準では、トリハロメタンの総量が年間平均
100ppb(1リットルの水に 1mg)ですが、1984年WHO国際基準は30ppbなのです。
平成7年の新聞記事では「厚生省は昨年の水道の水質検査で、発がん性が指摘されているトリハロメタン濃度が水質基準を超えたり、基準値の70%を超える数値が検出された水道事業体を抱える
北海道、神奈川、兵庫、沖縄など19道県に『市町村の水道事業体に水質基準の順守を徹底して指導する』よう通知した」

トリハロメタンを取り除く方法は

 水道水を沸騰させる  夏なら7分、冬なら10分が目安
 汲み置き  水道水を口の広い容器に入れて蓋をしないで一晩置く

ただし、沸騰させても湯沸しポットはトリハロメタンを外へ出す事が出来ず、飲んでしまうことになります。

06年、国立医薬品食品衛生研究所の報告では、揮発性の塩素系有機化合物(トリハロメタン)が台所や浴室などの住宅空間でも高濃度で存在している事がわかりました。結果は台所でリビングの約2倍、浴室はなんと30倍以上でした。この値は、健康に影響は出ないものの、強制換気の必要はあります。

又、建築物における衛生的環境の確保に関する法律(通称・ビル管理法)では、6〜9月の間にトリハロメタンの測定を行うよう指導しています。高温に加え、
建物の受水タンク内では貯留されている間にも、トリハロメタン濃度は上昇しているのです。


鉛害

人体に有害な鉛が水道水に溶け出す鉛製水道管が、国内にまだ多く残っています。昭和50年代半ばまで,全国の水道事業体で,水道管として鉛管が使用されてきましたが、現在では使用禁止となっています。
厚生労働省調査で
05年7月時点約547万世帯にまだ鉛製水道管が残っているそうです。

鉛の給水管では、水を出していない時、
滞留している水にどんどんと鉛が溶け出ていきます。水道管の長さが3,1メートル以上では問題になるようです。
これらのことから水道局では、鉛管使用の家庭に対し、 朝一番の水道水は絶対に飲まないように、指導を行っています。

鉛は水に溶けやすく、一度体内に入ると、中々外に出にくい物質で、少量でも、どんどんと貯まっていき、その結果、
脳炎・痴呆・腎臓障害を起こす原因ともなり、又、不眠・疲労感・頭痛・消化管障害などを引き起こします。一番問題とされているのが子供の脳への影響で、学力低下・記憶力低下の原因となるようです。

鉛を防ぐ方法 としては、たとえ流し水をしたからと言って完全に除去できる訳ではありませんから、給水管をすべて取り替える事が一番の解決策だと思います。


鉛製水道管は、引き込み管に使われているケースが多いので個人所有とされていることから交換費用は自己負担となり、交換は進んでいないのが現状です。水道局でのチェックが必要です。

危険なフッ素

1945年以来アメリカの人口の約60%の国民が、フッ素を添加した水道水を飲んでいます。

それに対して米研究評議会(NRC)の委員会は、現在環境保護局が定めている飲料水中のフッ化物含有量の上限(1リットル当り4mg)では、子供にも大人にも
健康上のリスクががあるため、引き下げるべきであると連邦政府に勧告しています。

しかし殆どの添加水道水に含まれるフッ素の濃度は、環境保護局の定めた限度よりもはるかに低いのですが。ただ、子供の1/3は、かなりの量のフッ素を摂取しており、将来、
永久歯に軽度のフッ素症がみられるリスクが高くなっている事がわかっています。

フッ素症とは、幼児がフッ素を大量に摂取すると永久歯の
エナメル質は変色したり、より重症の場合は変形したりします。

             アメリカの典型的な食物や飲み物に含まれる残留フッ化物

 紅茶  3.73mg
 レーズン  2.34
 白ワイン  2.02
 リンゴ風味飲料  1.09
 コーヒー  0.91
 水道水  0.71

フッ素摂取量の1日当りの最適水準は、一般に体重1kg当り当りフッ化物0.05〜0.07mgと考えられています。
そして最近話題をよんでいるのは、
骨肉腫に対する影響です。

ニューヨークの事情

アメリカのインターネットでは、ニューヨークの水道水の話が話題を呼んでいます。

その情報によると、ニューヨークの水道水には目に見えない小さな
微生物が混入し、しかも200種類近くもウヨウヨと生息しているそうです。

あるインターネットユーザーがニューヨークの水道水に混入している微生物の画像を紹介したところ、1,500件近くのコメントが寄せられる議論を呼んでいるのです。

ニューヨーク市の水道水はアメリカ環境保護庁の審査にも
合格しているのですが、機械的にろ過されていないため、池や湖、貯水池に生息する微生物が混入しているのだという。

画像の微生物は、
『カイアシ類』と呼ばれる甲殻(こうかく)類で。肉眼で確認することはできないが、人体に無害で、人が飲み込んでも問題はないようです。

一部のインターネットユーザーは、「念のため浄水器で水をろ過した方が良い」と指摘しています。


マンションの水は飲めるのか

既存マンションの飲用水は貯水槽(受水槽)経由が多いでしょう。道路に埋設してある水道管から一旦は貯水槽にため、そこから各戸の蛇口へと流れて行きます。その貯水槽、掃除をしていますか。

全国で110万ヶ所ある中で、水道法による年1回の点検・清掃が義務付けられているのは、10t以上の施設約21万ヶ所でしかありません。10t以下の小規模貯水槽
約89万施設の管理は所有者任せになっています。しかもその点検率はなんと3%でしかない有様です。10t以下の施設は、たとえば、20〜30戸程のマンションです。

75年以後、法改正で貯水槽の
6面点検が義務付けられ貯水槽のタンクが急速に貯水槽が普及しました。しかし小規模のマンションにおいて、設計図ではしっかりと6面点検スペースを守っていても、出来た時は規定の寸法を確保していない施設が多く見られます。その場合、メンテナンス業者には年配の人が多いので点検が難しくなるのです。

一つの例として、4年ぶりにフタを開けたら、壁パネルを連結するボルトがサビていたというのがあります。
シーズンオフのリゾートマンションや、入居者の減った社宅などは、点検がおろそかになりがちです。水の流れが少なく、滞留していると、
塩素が薄くなり殺菌作用が衰え、雑菌の繁殖を促します。

また、最近は以前に比べて節水する習慣がつき、ペットボトル入りの水が普及した事もあり、貯水槽内の水が使用されず滞留時間が長くなる傾向があります。

そのために、水の滞留時間が長くなり、貯水槽内の残留塩素の減少に繋がり、
細菌が増殖するという悪循環に陥るのです。この細菌は「従属栄養細菌」と呼ばれています。

健康な人には問題ありませんが、高齢者や持病のある方は、重症化するという事例もあるようです。


そして一番問題なのは、
75年以前に建てられたマンションの場合です。6面点検が義務付けられていない場合はどうだったかというと、地下や地中部分にコンクリート製(建物と一体)だったのです。

これは自分の経験話です。法改正以前、新宿の有名な繁華街のビル(飲み屋ビル)において、ある階における内装リニューアルの仕事がありました。そのため地下水槽のチェックを行なう事になりました。
照明がないためにライトで照らした時、自分の目を疑いました。水面の上にはゴミが沢山浮いていたのです、しかもその中にネズミの死骸までも・・・。もう時効と判断しての話しです。

貯水槽を水道管直結とする、増圧直結給水方式の方法が現在多く、既存の貯水槽をなくして方式を改めるマンションも多く見うけられます。ただ、工事費用の問題を解決しなくてはなりません。又、大地震などの災害時、水道がストップした時に貯水槽の水で数日しのげた例もあります。

又、水場で臭いが気になったら
、トラップを確認する事です。トラップとは流しや洗面台の真下にあるU字やS字型の部分の事。このU字やS字の部分に常に水がたまることで排水管からの悪臭や害虫が室内へ上がってくることを防ぐ役目となります。

トラップの中には常に
水(封水)が溜まっていて、乾燥してなくなると、臭気や害虫が上がってくる場合がありますので、家の中に、一ヶ所でも使っていない水道があればチェックがひつようです。

ホルムアルデヒド問題

2012年5月、利根川水系から取水する浄水場で基準を上回るホルムアルデヒドが検出された問題で、原因物質の流出元は埼玉県の化学会社から廃液処理を依頼された群馬県の産廃処理業者であることが確認されました。

原因となった化学物質は合成樹脂やゴムの加工などに使われる
ヘキサメチレンテトラミン。水に溶けやすく、塩素と反応してホルムアルデヒドとアンモニアに分解されます。そのため、浄水場で消毒に使用する塩素と反応してホルムアルデヒドが発生したものとみられます。

厚生労働省によると、ホルムアルデヒドは、草や藻などの有機物(アミン類)が含まれた水を塩素消毒すれば発生するため、浄水場で検出されること自体はめずらしくないとのこと。ただし、基準値を超えるホルムアルデヒドが広域で長期間検出されるのは初めてでした。

依頼を受けた産廃処理業者はヘキサメチレンテトラミンを含むことを知らされていなかったといい、処理が不完全なまま利根川支流の烏川に排出していたのです。ただし、ヘキサメチレンテトラミン自体は廃棄物処理法の
有害物質にあたらず、水質汚濁法でも排水規制の対象となっていません。

一方、処理を依頼したDOWAハイテック側はホルムアルデヒド発生の原因になることを認識していたとみられ、埼玉県は廃棄物処理法違反に問えるかどうかを検討するとのこと。



続きは 水の汚染

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