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防犯






































 
狙われるのは都会だけではない

国土交通省は平成15年度の住宅及び住宅環境に対する調査を行った結果、5年前に比べて、住宅そのものへの不満率は減少しましたが、重要関心事においては、防犯が1位の「高齢者に対する配慮」に続く2位に浮上しています。

又住宅環境に関する
不満「治安、犯罪発生の防止」1位にのびています。国民の大多数が防犯に関心が集まっている事が伺えます。

住居侵入犯罪に関しては、今までに多くの報道がなされてきました。それらを参考にすると、住宅
犯罪の手口は益々巧妙化の傾向がうかがわれます。

住宅犯罪は組織的になっているようです。
例えばお金持ちの家を狙う場合は、予め闇ル−トからのリストを参考にして所在地を特定するそうですから、もう全国どこでも住宅犯罪発生の範囲内になっています。

警視庁が住宅犯罪者の調書を一部公開したようですが、以下がその内容です。
   

 よく家の前に警備会社のシ−ルが貼っていますが、それを見ると密かに対抗心がこみ上げてくるらしいです
 警備会社の防犯を備えている住宅は、わざと窓などを割って警備員が来るまでの時間をチェックするらしいです
 防犯設備を備えている家は、センサ−やカメラの場所を予めチェックしているらしいです

以上の様な結果を見ますと、防犯の難しさを痛感させられます。

全体として言えるのは、ドアにしろ窓にしろ、とにかく簡単には入れないように、つまり
開けるまでの時間が結構かかるような部分々の仕様が求められています。

外部空間の死角

左の図を見ていただきたい。

立地の環境で見ますと、一般道路のわき道の突き当たりの住宅が狙われやすいでしょう。


一般道路からの
死角になっているからです。
 





 

                       
密集地域ではどうでしょうか、右の図を見ていただきたい。
                      
隣家との距離が狭い場合には、お互いの
外壁を足掛かりにして、よじ登る事が容易に出来ます。

そこから窓ガラスを破り侵入を可能にしています。


通常、窓の防犯上の面格子は1階に付けるのが普通ですが、このような場合は2階でも付けたほうが良いでしょう。




今度は左の(上から見た平面)図です。
マンションが密集した場所では隣の外階段が自分の窓の前にありませんか。

この場合でも階段の踊り場から
足が延ばせる距離であれば、侵入は可能となります。

或は、フロントでのオートロックで入れなくとも、隣の外階段から、自分のマンションの外廊下へと
侵入は容易になります。

そんな場合には、隣の管理人さんに防犯のため「
侵入防止の障壁を考えてください」と一言伝えても良いのではありませんか。




07年10月、川口市のアパートで、女性が殺害された
強盗殺人事件がありました。

幹線道路沿いにある2階建てのアパートのバルコニーから侵入しています。向かいには、やはり2階建てのアパートがあり、図のように、犯人はその
外廊下からジャンプしたのです。

1階の窓にはシャッターがが設けられていたのですが、2階バルコニー側の窓は
鍵がかっていなかった。上の階だからといって安心出来ません。

又、08年2月17日に東京練馬区のアパート1階にての
絞殺事件では、警視庁の調べで、犯人はベランダから入り、鍵の掛かっていない窓から侵入した模様です。

09年8月、福岡市東区の
マンション11階での窃盗事件では、犯人は隣に住む男でした。侵入経路はバルコニー伝いに侵入し鍵のかかっていない窓からでした。男は怖いので下を見ないようにしていたという。そして同じ部屋を3度も侵入したのです。

09年10月、千葉県松戸市の千葉大学4年生の女性が殺害された事件では、
バルコニーから窓ガラスを破って侵入したことがわかっています。バルコニーの下のゴミ置き場を足がかりとしての侵入と考えられています。

玄関以外でも鍵は絶対に忘れぬよう。

公開空地に問題あり

大規模マンションにおいては、「総合設計制度」という法により敷地内空地を設ける事が前提になっています。マンションによってはその空地をより居心地の良いスペースとして提供しているものが多く見られますが、その空地に住民以外の人自由に出入り出来る所も多いです。

神奈川県のあるマンションの例ですが、夜中にバイクに乗った
若者達「たむろ」するようになり、挙句の果ては、エントランスのオートロックをかいくぐってロビーに入り込み酒を飲む行為をしていたのです。

困り果てた住民達は週末や夏休みに交代でパトロールを自主的に行いましたが、住民の負担が大きいために結局警備会社に依頼をしたようです。それにより迷惑行為が少なくなったと報告があります。


 警視庁 空き巣の傾向が見れます


駐車場の死角

道路から近くの見通しもよい勝手口から泥棒に侵入された事件があります。

約1週間の旅行から帰宅してみると、勝手口が壊されていました。しかし勝手口に取り付けてあった防犯センサーが鳴り響き、被害は無かった。ところが、この勝手口はほとんど使っていなかったので、ドアが開かないよう、内と外からネジで固定していたのです。

ところが事件から
半年後、2軒隣の住宅が侵入被害を受けました。念のため自宅の勝手口を確認してみると、半年前のこじ開けで生じていたすき間が、さらに広がっていました。多分泥棒は自宅を狙っていたのかもしれない。

しかし自宅は角地にあり、道路からよく見え、隣戸との間は幅が約2m弱の空間になっていて、見通しは悪くない。専門家の指摘によると、空いている空間に車を横付けすることで、道路からの視界を遮ったのかもしれない。

問題は、向かい側にある十数台分の契約
駐車場。犯人が自動車を駐車場に止め、車内から様子を伺っていた可能性があるらしい。狙われるには理由があるはずです。

エントランスの死角

オートロックのあるマンションは安全だと思っていませんか。それは全くと言っていい程に過信されています。侵入は結構簡単に出来ます

要はセンサーに問題があります。そのセンサーを作動させるのにも方法はあるのです。ただ、ある自動ドアメーカーでは方向センサー(ドアに向かってくる動作に反応)で対応しているのもあるようです。


又、暗証番号も要注意です。暗証番号を見つける手口も知られています。ただ、それらドアの機能の問題だけではありません。みなさんもお分かりの様に、自動ドアは全開してからだいたい2秒後に閉まるようになっていますから、「共連れ」といわれる住人の後について入る事が可能なのです。

もっと極端な例は、
引越などの時には、業者がドアを開けっぱなしで作業しています。全く防犯の意味がありません。

防犯カメラの死角

ある防犯機器専門店での話しによると、値段や工事費を考慮してか、購入者の3割はダミー製品を買って行くそうです。問題なのは取り付け方間違っているものが結構あるそうです。ですから、犯人からは、ダミーであることがわかってしまいます。ダミーを購入時には店の人に取り付け方法を聞いたほうが良いでしょう。せっかく買っても意味の無いものになってしまいます。

設置場所は、外から見えにくい奥まった所や、駐車場、駐輪場などが良いと考えられます。

又、防犯カメラで撮った映像は犯罪を防ぐものではなく、あくまでも後日確認するためのものです。それも常時管理しなければ1週間後は又、その上に新しい映像を録画してしまい、記録には残りません。

08年4月東京江東区のマンションで起きた女性殺人事件では、屋外階段の人の出入をとらえる防犯カメラに死角があったのです。

防犯カメラを設置してあるからと、安心してはいません。

エレベーターの死角

危険な密室がエレベーターです。最近は鍵付きのエレベーターも出てきていますが、これもオートロック同様に「共連れ」が可能です。後ろから押されてしまうことも考えられます。

09年7月、神奈川県横浜市鶴見区のマンションで、女性がエレベーターに
乗り込んだ時、男の「声を出すな」と口をふさがれ、現金の入ったバックを盗まれる事件がありました。

エレベーターに、知らぬ人が後から人が入ってきた時には、すぐに非常ベルが押せる
ドア近くに位置する事が大切。

共用廊下の死角

共用廊下は何時も人けがありません。夜間は少し薄気味悪い所もあるでしょう。平成16年、群馬県で小1女児の殺害は、共用廊下で捕らえられ別の部屋に引き込まれました。

又、平成18年、川崎のマンション15階の共用廊下から小学生が投げ落された事件がありました。この犯人は
事件前に侵入し15階近くの非常ベルを鳴らし住民達の反応をうかがっていた事がわかっています。

又、最近の
犯罪者の傾向は、予めマンションのモデルルームにやってきて、セキュリティーの仕組みについての説明を受けているようなのです。
防犯の機器を設置しているからと、安心していてはいけないのです。住民が一体になって取組む問題なのです。

センサーライトの死角

センサーライトに頼るのは危険です。侵入者が一度センサーライトにひっかかれば、次回からは、慎重になり、かからないようにするでしょう。また、光ったとしてもしばらくすれば消灯するのです。

誤作動や、小動物でもよく点灯するので、家主の警戒心も低くなりがちです。

他方、風にあおられた洗濯物がライトにかぶさり、それに反応して点灯したライトの熱で洗濯物が
燃える事故もありました。

センサーライトを取り付けたからといって安心は出来ません。

盗聴器の死角

盗聴マニアやストーカーによる盗聴が問題になっていますが、空き巣や個人情報のカード詐欺犯罪目的が以外と多いのです。結構身近な恐怖です。

電話盗聴の場合
電話用コネクタ内に仕込まれる場合と、戸外の電話架線設けられるヒューズボックス内に盗聴器が仕掛けられていた例もあります。

電話線による盗聴の場合
電話線に仕掛けられた場合はノイズなど、通話に影響が出る場合があり、修理を頼んだ時に発見した例、或は
ラジオでの混信雑音により気付いた例もあります。

部屋の場合
電源
コンセントやACアダプタ・三又プラグ、延長コード或はそれに見せ掛けた物がかなり世の中に出回っています。これらは盗聴器の回収が不要であり、半永久的に発信を続けることが可能なのです。

外からの場合
外から音を拾えてしまう「レーザー盗聴器」という物があり、それをたった数百円程で作れる方法が、ネットで紹介されているようです。仕組みは、盗聴したい部屋の
窓ガラスにレーザーを当てて、その反射により音を再現できるすぐれものです。部屋に盗聴器がないからと、安心は出来ません。

賃貸住宅の場合では、前の住人が受けていた盗聴被害を、そのまま引き継いでしまう可能性もあります。

コンセントボックス内や電話モジュラージャック内、電話線関連設備等に仕掛けられた盗聴器の中には、電気工事士等の資格がないと除去できない場所に組み込まれた物もあり又、感電の危険もあるため、取り外すには専門業者に依頼した方が良いでしょう。

もし発見した盗聴器があれば、
犯人の重要な証拠ゆえ、指紋等を消さないために、捨てたりしないで触らずに、警察に相談すべきです。
盗聴専門業者に頼むと、結構値段はしたり、或は
逆に盗聴器を仕掛けられたりする事もあるようですので、、ネットなどで売っている、安価な盗聴発見器が取りあえずはいいかもしれません。

ただ現在では盗聴器の販売や購入の規制が無い事が問題です。

日本情報安全管理協会:盗聴の参考に。

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