
都会の中でも土地の高低差がある場合には擁壁を設けて建築物を建てる例は沢山見かけます。
注意しなければならないのは、その建てる位置なのです。
左の図のように、擁壁からの離れや、擁壁の基礎からの角度による影響範囲において、建築物がある場合には問題が生じます。

右図のように擁壁に影響を与える範囲内に建築物が存在する場合、建物の荷重が擁壁を倒す(崩壊)力になりうるのです。これは実際に起きている例です。

ですから、擁壁の影響を与える範囲内に建築物を建てる場合には、左図のように、基礎を影響範囲の下まで下げる必要がありますね。
擁壁の上に建っている方は、今すぐにでも図面をチェックされたらいかかでしょうか。
現在よく見かける擁壁は「練り石積み工法」ですが、75年以前は「空石積み」という、ただ石を積み上げた危険なものが多かったのです。それ以降だとしても過信は禁物です。無届や基準を無視したものも結構あるのです。
例えば擁壁の上か下の地盤にヒビが入っているとか、側溝にズレが生じているなどは問題あります。排水パイプから常に水が出ているようであれば、地下水がたまっている可能性があります。
擁壁にクラックが生じているものも見かけることもあります。その場合エポキシ樹脂を注入だけでは不安が残ります。最近は炭素繊維を巻き付ける補修方法もあります。まずは、専門家にチェックしてもらう必要があります。
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